L.C第五章九龍崑崙異譚

本文内の中国語は原文(カッコ内の文)をweb翻訳した物であり管理人も読めません。

日本連邦首都惑星首都中枢大陸東岸香港島
「…迷っちまった。」
彼はセントラルから少し外れたビル街の真ん中で迷っていた。
「做不在,稍稍尋問,不過,是蒼多先生?(すいません、少々お尋ねしますが、蒼多さんですか?)」
いきなり今となっては極々稀な流暢な中国語で背後から話しかけられたので彼は驚いた。
「是那樣。對了、去想到九龍。、以告訴道?(そうです。ところで、九龍に行きたいのですが、道を教えていただけませんか?)」
蒼多も同じように流暢な中国語で返す
「好。過分晩來了迎接。因為聽?著與目的地有反過來去的癖性找簡單。
(よかった。あんまり遅いから迎えに来ました。目的地とは逆に行く癖があると聞いていたので探すのは簡単でした。)」
蒼多が振り返ると、そこには、青いチャイナドレスを着た長髪の二十歳前後の女性が居た。
「或許,是鳴凜先生(もしかして鳴凜さんですか)?」
「勉強中文即使不説也。不會説日語,不過明白。(無理に中国語を話さなくても大丈夫。日本語は離せないけど分かりますから。)」
「…但是不是這個言詞,日語。(でもこれ、日本語じゃないから。)」
「?是怎樣的?(どういうことですか?)」
「站著闥k因為也是什麼,不送去給公園?(立ち話もなんだから公園行きません?)」
「是那樣的。那麼請跟來。(そうですね。それじゃ付いて来てください。)」

公園のベンチに二人が座っている。
「俺は蒼藍族だから。」
「蒼藍族?什麼剃。有聽了的事,不過。(蒼藍族?何ですかそれ。聞いたことは有りますけど。)」
「蒼藍王国は知ってるよね。」
「是,非常友好的女性由於大王有名東西。(はい、とてもフレンドリーな女性が王様ということで有名ですもの。)」
「本人が言うには暇つぶしらしいけどね。公務や国防は。」
「應該以消磨時間,平定那樣的大國。完全是神。(暇つぶしで、あんな大国を治めている訳ですね。まるで神様ですね。)」
「まあ全知全能の神だとか、天帝だとか言ってるけどね。巷じゃだけど。」
「天帝?全知全能?怎麼説真貨?(天帝?全知全能?まさか本物?)」
「じゃあ訊いてみる?友達だし。」
「朋友?怎麼説國王?(友達?国王と?)」
「そう。そのまさか…レイ、外部スピーカーに切り替えてくれ。…もしもし。」
『蒼多、本星との時差を考えて電話してください。まだ少し寝ぼけててさっきベッドから落ちてやっと起きたんですから。…くぅ。』
「もしもーしもしかして遥夢さんまた寝てた?もうそっち3:00になってからだいぶ経つじゃないのか?」
『用件は?』
遥夢が不機嫌な声で尋ねる。
「初次見面鳴凜然地説。是蒼多先生的叔伯姐姐弟弟。(初めまして鳴凛と言います。蒼多さんの従姉弟です。)」
『ソウタ・レグリフェルデナ・イリフィラス.(蒼多に従姉弟なんていたんですか?)』
「話し戻そう。」
「那個突然,不過,是神與天帝養,實際在的意義?(とつぜんですけど、神様とか天帝とか本当にいるんですか?)」
その質問で遥夢の目が完全に覚めた。
『はははっ。います。いえ、居ましたという方が正しいでしょうね。天帝に関しては。今は神とかしかいません。…とと。また忘れるところでした。
初めまして、蒼藍星間連邦王国第三代国主国王、ハルナ・リールシェルランゲルハンスです。呼び方は貴女の隣にいる人間に訊いて下さい。』
「真的。休息的地方,失禮了。非常感謝。(本当なんだ。お休みのところ失礼しました。本当に有難う御座いました。)」
『レーンディア,リーバ.フィリア・セーア・ラディア・ディーファ!(どういたしまして。お幸せを心からお祈り申し上げます。。)』
「…蒼多先生,剛才時常聽得見的是什麼?(蒼多さん、さっき時々聞こえてたのは何なんです?)」
「アルティニアーナ。王国の初王朝から中王朝まで使われた言葉。」
「那麼,現在是幾王朝?(今何王朝ですか?)」
「後王朝が終わってだから、…終王朝だっけかな。さていきますか。」
「是那樣的。(そうですね。)」
そして歩き始めた二人。
「まるで方違えをやっているみたいだな。」
そんな事を蒼多がいった瞬間、周りの景色が一変して、秋の刈り取りが終わった状態の田園風景が広がっていた。
二人の前方には黒々とした高峰が在った。
「蒼多先生,是這一體?(蒼多さんこれは一体?)」
「俺もよく分からない。」
そのとき、二人の背後から声がした。
「不吸,不過,是或許這樣的時間,進入到崑崙山的心情?(すいませんけど、こんな時間に崑崙山に入る気なんですか??)」
「不同。對了,所謂崑崙山?(いえ。ところで崑崙山って?)」
「蒼多先生,崑崙山是中國的傳説出來的傳説上的高山。(蒼多さん、崑崙山は中国の伝説に出てくる、伝説上の高山ですよ。)」
声をかけてきたのは古代中国の中級の官吏の格好をした、20代半ばの男性だった。その男に蒼多が質問すると、鳴凛が横から答える。
「…そうは思えないが、レングレンス・アリフィレンディア・セングレンド・ズィオ・エン・アルティニアーナ?(貴方はアルティニアーナがわかり ますか?)」
「是什麼,要是這個話快。(なんだそれなら話は早い。)」
「え?」
「いままで中国語で申し訳ない。君たちの名前を教えてくれ。もちろん君たちの国でのだがね。」
「是鈴・鳴凜。(鈴・鳴凜です。)」
「ソウタ・レグリティオス・ラーニャラムージャです。」
「そうですか。あの方が貴方をお待ちです。私は付いて行く事はできませんが、あのかたがわたしに渡された、これを。」
そういって差し出された男のてには一個だけ小さなボールがのっていた。そして、蒼多がボールを受け取ると、男が二人を送り出した。

ゴーグル型のディスプレイに表示されて実際の風景に一体化した、ナビゲーションを頼りにしばらく進んでは、曲がりを繰り返すと幅が100mほどの通りに出 た。崑崙山にはすでに霞がかかる。
『マスターの本名初めてお聞きしました。驚きました。王族の御名を冠したお方だとは。』
「レイ?」
『殿下に御仕えする事ができ、大変光栄で御座います。』
いつも以上に低姿勢になる蒼太のA.I
「俺は殿下なんかじゃ。」
『いえ、殿下です。ラーニャラムージャという名を冠しているのが証拠です。』
「へ?」
蒼太が固まる。
『…そうそう、 鳴凜様。』
「鳴凜…那樣?那樣的意義沒有。不是誇張的身分。(鳴凛…様?そんなわけありません。大層な身分じゃないです。)」
『良いんです、主人と同じ身分と判断したのですから。それはそうと、これを飲んで下さい。』
そういって投影射出されたのは、一個のカプセル薬だった。
「為什麼做?這個。是什麼藥丸?(なんです?これ。何かの錠剤ですね?)」
『人間の発声器官に働きかけて、それに設定された言語を話せるようにする、ナノマシンの集合体です。』
「原來如此。總之,應該説會説日語的那樣變成。(なるほど。つまり、日本語が話せると言う訳ですね。)」
『ウィア・レルフィア、アイナ。(そうです。)』
肯定した後ホログラムが消える。
「謝謝,那就開始吃了。(ありがとう、いただきます。)…どうですか?ちゃんと日本語話せてますか?」
「…それ、蒼藍語らしいですよ。」
「え?」
『はい。蒼藍語は、発音や大半の単語の意味こそ日本語と同じですが、アルティニアーナの発展系として生まれた言語ですので、まあ、ところどころ日本語とは 意味の違う単語などもありますね。』

玉京南光門前
「おそいですねぇ。」
「…来ましたねぇ。ところで主上、彼を玉京に召喚して何の意味が有るんです?」
という混神の質問に、
「なにも!ハッキリ言ってこれと言った利益は我国には何も無いですね。」
とキッパリと否定をする遥夢。
「馬鹿話してないで避けたらどうだ!特に遥夢、馬驚かす気か?」
正規が上の門楼から声をかける。遥夢は実際地上から数メートルの位置に文字通り浮かんでいた。だからそれを見た、馬や御者が驚くことがあるという
わけだ。
「な!…何だこれは。」
「ようこそマーリア王国第2王子ソウタ・レグリティオス・ラーニャラムージャ殿下。」
「何で俺が王子なのさ。」
蒼太が吠えた。
「…しぃ?」
『かしこまりました。指定IDへのデータ転送スタンバイ。転送時セキュリティレベルS++、転送速度HL、転送内容暗号化完了、以上指定情報転送前設 定完了。
HALUNA ver.LUNAHA Ultimate Edition起動、転送先スペック確認完了。暗号キーの拡張子変更、先行送信開始。送信高速化。先行送信完了。本体送
信を終了。指定データ送信プロセス完了。第二OSシャットダウン。』
『マスター、到着データの展開を完了しました。』
「…これが俺のものだという証拠は?」
「DNA配列の同一性やね。そこに登録されているデータは約9000年前のもんだぞ。」
「いまいちわからん。」
「…鳴凜さん、いかがです?玉京の姿は。」
「香港より華やかです。」
驚きの色を隠さずに言う鳴凜。
「玉京山に行きましょう。もう蒼天宮に戻らないといけませんので。」
結局遥夢のこの一言で蒼多の冒険は終わった。
今度はいつ登場するかは分かったもんじゃありません。