L.C-S第十九章 ああ懐かしきかな

毎度の事ながら、このでかいタイトルと本文の内容はたまにリンクしない。そんなときに役立つのが、ソースを表示したときに出るタイトルタグの部分だ。
そうそう、次章二十章は、とある物に関連するため、いろいろとくっつけておくことを先に注意しておく。
それから、タイトルタグの所にも書いたが、ネタが、二十章で予約確定している物を除きこれを書いてる時点ではないので、今章は、ものすごい適当かつ、支離滅裂な物になるだろうがたまにはそれもまた好かろう。
また、今章、次章ともにほかの章に比べてかなり短くなると思うのでそれもまた注意。

「しねー。」
いきなり汚い言葉で始まって申し訳ない。先ほど街を歩いていたら、チンピラにいちゃもんをつけられてしまった。
「ばーか。」
こう言っちゃったから。余計相手を逆上させてしまったようだ。
おうおう。元気だねぇ。
メキョ!
いやーな音がして、うちの足がチンピラの顔にめり込む。たぶん、あごの骨は砕けてるだろうね。
あ、そうそう。チンピラが持ってた武器は使えないからね。
「また散らかして。」
これはうちの恋人。
「それにしても馬鹿だねぇ。安もんつかまされて機嫌の悪い混神にいちゃもんつけるなんて。はい。携帯。」
「おう。」
我ながら、よくもまあ、これだけ公園を猿の血で汚したなと思う。
ああ猿というのはこういう馬鹿な人間のこと。
うちは人間じゃないから。
「さてと。飯行くか。」
「ちょっと。私の買い物つきあうって約束で…しょ。」
涼子のやろう。冗談を間にうけんじゃねぇよ.それにしても公園のこの突き固められた地面を凹ませるたぁ。ドンだけ力あんだか。

まったく。どこをほっつき歩いてるのかと思えば、こんなところで油売ってるよ。
「また散らかしてる。」
混神が機嫌悪いときに猿をけちらかすのはまいどのことだけどね。
「でもさ、馬鹿だよね。機嫌悪い混神にいちゃもんつけるんだから。はい。携帯。」
「おう。」
これだけ散らかってると、公園の掃除どころか警察来るなぁ。まあ、犯人特定はできないだろうな。
だって、こんな優男の攻撃で、砕けるなんて警察も考えないよ。
「飯いかね?」
「ちょっと。私の買い物つきあうって約束でしょ。」
「お、おい冗談まにうけんじゃねぇって。」
全く。冗談じゃないわよ。
「おい。地面。」
「え?きゃぁ。」
何で、私が振り下ろした程度で、凹むのよ。

「遥夢?どこだ?」
「こっちです。」
さすがにこの辺は葉が鋭いですね。
「なあ。何で俺たちが、玉探しなんてしなきゃならないんだ?」
「仕方ないでしょう。」
正規さんには悪いですが、本当のことを申し上げるわけには参りません。
でも読者の方には特別に。我々が捜索しているのは、数千年、前の呪具です。
まあ、今の時代、呪具が成熟するのには億単位の年数がかかりますが、これを仕掛けた者は、それを知らなかったようですね。
「おい。遥夢。」
「だからなんですか?」
正規さんには責任はないんですが、このときは少し虫の居所が悪かったみたいです。
「…。」
「用がないなら呼ばないで下さい。」
「すごい傷だな。」
傷が付くのは仕方がないことです。上着を着て行動するには暑い季節ですし、まして、ここは日向。アンダーウェア…下着じゃないですよ。そのせいで、腕と太ももは、かなりの切り傷が付いてます。
まあ、僕には痛覚がないので。
「ほら、こっち来い。」
ああ。正規さんに呼ばれると勝手に体が動いてしまうのは何ででしょう。
「ちょっと染みるかもしれないけど我慢しろよ。…よし。こんなんでどうだ。」
こんなんと言われても、絆創膏をべたべた貼り付けたあげくに包帯でぐるぐる巻ですか。
「…こんな所混神が見たらなんて言うか。…同じ目に遭ってみますか?正壬。」
「え?あ。あれ?なんで?いつの間に転換したの?」
ちょっとした腹いせです…が、流石に、露出が少ないですね。
パキ!
「「え?」」
足下に割れた壺。これが目当ての呪具です。最終目的は破壊ですのではからずとも目的達成です。
『なぁそこのお嬢さん。』
…こんな風に声を掛けてくるのは、大概が、僕や正壬状態の正規さんの体目当ての脳みそのたりない男たちですので、少し眠ってもらうことにしました。
眠ると言っても、ちょっとした電気刺激で、脳を刺激して、睡眠状態に入ってもらうだけですが。

「遥夢。どこだ?」
「こっちです。」
何となく声がとげとげしいなあ。
「なあ。何で俺たちが、玉探しなんてしなきゃならないんだ?」
「仕方ないでしょう。」
それ以降何も教えてくれないのはこいつに嫌われているからなのか?
いやそれはないはずだ。
「な、なあ、遥夢?」
「だからなにか用ですか?」
う。ご機嫌斜めだ。
「…。」
「用がないなら呼ばないで下さい。」
「すごい傷だな。」
遥夢の腕も太ももも切り傷だらけだ。それにじんだ血で真っ赤に染まりかけてる。
これは早く手当しとかないとって思って、急いで自前の治療セットを取り出した。
「ほらこっち来い。」
立ち上がった遥夢の手を取って、ベンチに連れて行く。
「ちょっと染みるかもしれないけど我慢しろよ。…よし。こんなんでどうだ。」
…我ながら、少し、力みすぎたかもしれないな。それにしても
「…こんな所混神が見たらなんて言うか。…同じ目に遭ってみますか?正壬。」
「え?あ。あれ?なんで?いつの間に転換したの?」
バキ!
「「え?」」
あれ?なんだろう?
遥夢が足をどける。そういえば、遥夢は私の状態で呼び方が代わる。正規だとさん付けだけど、正壬だと呼び捨て。
それだけ、気が楽なのかな?
とにかくそこにあったのは割れた壺。中に入っていたおっきなガラス玉も真っ二つに割れてた。
この後ナンパ目的らしいちゃらちゃらした男が2人声を掛けてきたけど、遥夢の能力で、眠らされたよ。

話すことなんてあらへん。

お話しできるようなことはございません。

「あれ?用は終わったの?」
「そちらこそ終わったのですか?」
「終わったっちゃあ終わったけん、めっさかのどかわいた。」
相変わらず、混神はこの調子だ。
「真朱彌さんもリンも二人で仲良く買い物してたもんね。」
「お。ペアルックの上着。…男同士じゃなくて良かったねぇ。」
これは混神である。

ネタが切れたので、これにておしまい

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