L.C-S第二十章 招待状


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あ、そうそう。ずるしたら絶対ダメですよ。

「招待状?」
「まあね。えっと。ブガル全界首脳連絡協議会だってさ。界間連絡局を通じての送付だねぇ。」
「あけてみましょうか。」
遥夢がぼそりとつぶやくが誰も手は伸ばさない。
「明けますよ?」
「遥夢それ意味違う。」
はい。コントです。
「開けてかまいませんね?」
「好きにしろい。」
「では。」
遥夢が、封筒を開けて、中の便せんを出す。
『拝啓 想像界蒼藍星間連邦王国第三代主師各位六名様

平素より魔導界蒼玉宗国の各首として、当国との良好なる関係の構築にご尽力下さり誠にありがとうございます。
このたび当国が主催する先進界総発展指数80突破祝賀パーティーを開催する旨お伝えするとともに招待状を各人様宛に同梱いたしました。

敬具
魔導界ブガル皇国全界首脳連絡協議会


招待状

拝啓 招待客様各位
平素より、当ブガル皇国の技術並びに、概念にご賛同いただき誠にありがとうございます。
このたびすべての先進界が魔導界蒼玉宗国が定める、発展指数において先進国並びに先進界であることを示す、指数80を突破したことを記念して、ささやかで はありますが、
先進界総発展指数80突破祝賀パーティーを挙行いたします。
つきましては、この招待状をお送りさせていただいた方を招待させていただきます。一親等まででしたらお連れしてかまいませんので、是非ご家族でお越し下さ い。
敬具

追伸 なお、本招待状をお持ちでないお客様は、たとえ、招待客ご本人であるとの確認が取れましてもご入場をお断りさせていただきます。

魔導界ブガル皇国全界首脳連絡協議会』
「で、招待状が六枚。行くってか。火曜だぞ今。」
「行くしかないでしょう。ブガルは、界外同盟国そこからの招待です。それに、今回はブガル皇王夫妻もご出席なさるそうですから。国家元首同士の親交を深め るには良い機会かと。」
真顔でこういう遥夢を見ていつも御山夫妻はそろって笑う。
「なんで笑うんですか?」
「え?なんでだろう?」
何故笑うのか、笑う本人たちもわかってない様子である。

「でも、どうやって、ブガルへ行くって言うんでしょうか?」
「珍しいなリンが発言するなんて。」
リンだって、好きで無口なわけじゃない。話すことが、事務的に偏っており、また、自分が必要と思った話しかしないのが無口ととられる原因なのだ
つまり、良い意味で堅い性格なのが、リンなのだ。
「神政省からメールが来たよ。…宗国の統合外交省経由でブガルの外務省から通達だって。」
「良し。リンバス読み上げろ。」
『はい。全界首脳連絡協議会主催のパーティーへお越しになる際のご不便解消のため、宗国交通省との協議を通して宗国国鉄と、当国国鉄との間に連絡線を建設 いたしましたのでご利用下さい。だそうです。』
「何とも簡潔だなぁ。」
「良いじゃないですか、下手に長たらしくなって、内容がわかりにくくなるよりは。」
これには誰もがうなずく。
「鳴滝。」
「お呼びですかお嬢様。」
鳴滝は遥夢の幼なじみの一人である。現在は、宮内省の副大臣を務めており、家政給仕局の局長も兼任しており、入省時より、遥夢専属のメイドとなっている。
「あなたも僕のお付きの者として、出席しなさい。」
「え…あの…さ…遥夢。じゃなかった。」
「良いから出席なさい。」
遥夢の命令は鳴滝を幼なじみに一瞬戻すほど強烈な物だった。
「良いですね。」
「か、かしこまりました。」
流石に顔のパーツが、リンと共通なだけあって鳴滝はにらまれただけで命令を承諾した。
「じゃあ、問題は、鳴滝の衣装ですね。」
「衣装というかドレスな。」
正規がぼそりと言ったのを遥夢がにらみつけて、正壬にする。
「何をする。」
「あ、話し方かわんねぇ。」
これは混神。
「正壬と鳴滝は体格やサイズがほぼ一緒ですから、衣装選定には鳴滝の好みを訊いた上で正壬で型を取ります。」
「ふざけんじゃ…まあ良いかな。」
これにはその場にいた全員が脱力する。
前日
「準備できましたね。」
「鳴滝、車は?」
「ご用意してございます。」
いよいよ出発である。

Let's Party


しっくりとは違って、L.C-S21はパーティーを読まなくても大丈夫ですよ。
でもその前に

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