L.C-S第55章 蒼藍星間連邦王国第三代主師解体新書 3分の4

「三分の四って。」
あれ?遥夢さん何か問題ありましたか?
「いや。何も問題は無いですが、仮分数になってますけど。」
ああ。だって、あと2人居ますから。
「じゃあ、三分の五まで行くね。」
その後いろいろやるからねー。ここと次章はこのタイトルだし、57〜60まではあれだし、61からは3,4章分決まってるし。
「え。もう10章分決まってるの?」
61章以降の部分は、先章に決まった部分です。
「なんで、雛乃杜温泉?」
普明さんの、…そういえば、コート着た骸骨ってかっこいいよね。骨格標本は苦手なんだけどなあ。
「なんで、関係ない話になるんですか!たしかにかっこいいなあって思いますけど。」
コート脱いだらダークスーツ。頭には、何だっけ?あのカウボーイハット?見たいな帽子をかぶって居る骸骨。かっこいいなあって思うんですよねえ。素の全身骨格標本というか骨格単体とか、頭蓋骨は苦手です。
「確かにかっこいいよね。それで、白いさ、鑑定士とかがつけるような手袋してパイプふかしてたら最高じゃん。」
「さっき言いかけてたけど、普明さんの何を言いかけてたんだ?」
ああ。第1章を見れば良いです。そこから何となく見てたら、雛乃杜温泉ってきたので、ね。
「なるほどねえ。」
「あーそろそろはじめてくれへんかなあ。」
お?準備できましたか。
「とっくに準備おわっとるわ。」

-真朱彌-

ではお待たせしませしました。噛んだ。
「落ち着いて話し。」
すいませんね。では改めまして、主師6人目。真朱彌さんです。
「よろしくお願いします。」
文章だと伝わりませんが、すごい関西弁のイントネーションです。
「まあ、そうやろうねえ、博士課程終わってから、西都大に招かれて、大阪にいっとったからなあ。」
そこら辺は後で。ではお願いします。
「遥夢ちゃんや、神子ちゃんみたいな感じでええんやったな。」
はい。
「ほな。やらせてもらうわ。こういう感じは2回目やったかな。まあええわ。えーっと、これ、職業言わないって難しいなあ。えーっと。摂津真朱彌と言いま す。王国戸籍名はマハトマー・スヴァルガプシュパー・ウッタラローカン・フェドレウス・ラトナチャクラーになります。」
アルファベット表記は現在ありません。外語表記としたらヒンディー語ないしサンスクリットかもしれません。
「なんやこのフェドレウスは符号みたいな感じなんか?」
「それは創造主を継ぐ者を示す言葉です。今はおばあさまと、僕と、リンと、涼子と、真朱彌さんしか持っていません。」
まあそうですね。ほかには創造主をもしたという意味のフェドレイアスというものもあります。これは、リアさんのみが有する物ですね。
「ふーん。」
では生年月日です。
「生年月日は正歴2565万1996年11月13日になります。」
生年が主師の中で最も早く最年長です。最年少は青歴4年、基準年+19年のリンさんです。
「そんなに離れとったんか?」
神子さんの姉妹は、上は私の姉弟をモデルにしているため、かなり年があいています。基準年-11と-15ですね。下は完全オリ ジナルなので、年子でコイルシスターズを形成し最大で+29のラファエルまでいます。コイルシスターズのうち連邦戸籍名を持つのは一部になります。
「つーか、主師って全員姉弟持ちなんだよなあ。」
「一番多いのって神子ちゃんや無いの?」
そうですね。遥夢さんが8人姉妹。正規さんが3人兄妹。神子さん、リンさんが31人姉妹。涼子さんと、真朱彌さんが2人姉妹ですが、姉妹そろってと言うのは摂津姉妹だけです。
「あれ神子ちゃんとリンちゃんは?」
31分の2じゃとてもじゃないですがそろったとは言えないでしょう。
「そうやね。規模を忘れとったわ。」
身長、体重をお願いします。
「あ、スルーしやがった。」
このネタ次の人の所でも使う予定なのでここで切らないと。
「あーはん。」
「うるせーよ。神子。」
ではお願いします。
「身長は162cmで体重が50kgや。」
整数値でこうなります。ほかの方々と値を合わせると162.13cmの49.98kgとなります。で、モデルとなった方からは胸は神子さんか正壬さんと同 じぐらいの大きさと言うことしか受けていないのでそこは適当に設定して、TB90.49cm/UB66.13cmのGカップ。W60.28cmでHが 80.67cmということで。
「一回リンちゃんに計ってもらったんやけど教えてもらえんかったから新鮮やな。」
ああ、リンさんは教えてくれって言わなきゃ教えてくれませんからね。
「あれ?前はDあるかないかやったのに。」
第1パートの最後あたりで遥夢さんのお母様に胸揉まれませんでしたか?
「…もま…れた。」
わ。真っ赤ですよ。ま、まあ、いきなり初対面の女性に後ろからわしづかみは誰でも思い出したら恥ずかしいですもんね。
「言うな。」
すいません。
「一つ訊いて良いですか?」
ほい。
「4章書くのにどれだけかかるんですか。この内容ならもう終わっているべきでしょう。」
まあ、51章書き始めたのが2013年の3月で、今この55章を書いているのが同年の6月はじめですからね。
「そんなにかかっとったんか。」
ええ。では次なんですが、これは、お次の方が出てからにしましょう。
「そうやね。」
配偶者および子供は居ません。
「ええ人が居るとええんやけど。」
猛獣が検分してるので多分なかなか難しいでしょうね。
「そうかあ。」
あ、神子さんじゃ無いですよ。あのこは、こう。
「きにいらんかったら、一昨日来やがれのどかーんやからねー。」
そうやねー。
「じゃあ、まさか。」
「いつも言ってるやないですか。涼子が検分するから、かなりハイスペックで、できた人だけが姉御の恋人になるって。多分、本当に幸せな結婚生活になるでしょうねえ。」
そのときは主師補佐官になるでしょうねえ。あ、主師補佐官と言ってもたくさん居るんです。今のところ最も新しい主師補佐官は、元魔界異界間外交省の局長の陽南威秋子氏と同副局長の墨田氏です。主師補佐官の長は国王隷下上位主師特別補佐官の四月一日八月一日前副長相です。
「四月一日八月一日ってまたすごい名前やね。」
王国軍の田井中良治大佐以外の公務員で公式に偽名の使用が許されている唯一の公務員です。あ、後で紹介します。
「本名もか?」
はい。
「ところで話少しそれるけど、国王隷下上位主師特別補佐官の上位主師ってどこまでなんや?」
主師特別補佐官には上位主師特別補佐官と下位主師特別補佐官の二種類があり、上位主師特別補佐官は国王隷下。下位主師特別補佐官は長相隷下です。ここまで言えばおわかりかと。
「つまり、国王から太宰までが上位主師。長相以下が下位主師か。」
はてさて、何か言いたげな人が3人ほど居ますがとりあえず。2013年5月をもって、国王、太宰、長相の髪型や服装を。6月をもって国王、長相の身長、体重を変更しました。
「やっぱりなあ。」
ちなみに、太宰と、国王の2人は第54章の時点で5月の変更を反映していますが、それ以外の変更の反映は次章を持って行います。
「えっと、僕とリンの身長体重が変更されたってどれくらいですか?」
胸のサイズとバランスとれるかなっと思いまして遥夢さんが身長166.88cmから186.66cmへ。リンさんが168.68cmから 188.68cmへ。体重は、遥夢さんが45.32kgから50kg丁度へ。リンさんが43.32kgから48.55kgへ。変更しています。まあ、頭一 つ分伸ばしました。
「結構伸びましたね。あれ?そうなると。」
そうですね。ほかの方ですがまず、神子さんを188.59cmへ。涼子さんを187.27cmへ。で、真朱彌さんが182.25cmになります。
「正壬ちゃんはどうなんや?」
悩んだんですが、あの方はきれいよりも可愛いと言うべき方ですからねえ。
「話だいぶそれとるんとちゃうん?」
えー。まあ、それるそれない以前にまだ始めて間もない状態でここまでそれてますからねえ。
「お次は髪型だねえ。」
「お、そうなん?私の髪型はほとんど結い目が下の方にあるポニーテールか、アップやな。」
真朱彌さんは主師の仕事以外では摂津ゼミの講義担当と言うことで教鞭を執っています。まあそれは置いておいて、そうですね、主師の女性陣は総じて髪が長い ですがこれは摂津姉妹以外は明確な理由がなく、おそらく私のポニーテール好きの源泉が長い髪が好きという物だからでしょう。
「そうなんや。うちゃてっきりショートカットだと女性っぽく描写できないからだとおもっとった。」
まあそれもあるでしょうね。さて、真朱彌さんの服装ですが、現在、遥夢さん、神子さん、リンさんの服を変更した流れでほかの主師にもそれぞれ個別の服を設 定しようと思い案を練っています。その中で、モデルとなった方から頂いた真朱彌さんの簡易イラストの服装を講義時の服装にしようと考えています。どんなの かというと第五世代のポケモンに登場するアララギ博士の服装を連想して頂いた上でそのスカートを赤く塗って頂ければOKです。
「確か、正壬は変更しないんだっけ?」
そう思ってたんですがねえ、かわいそうなのと、遥夢さんが怖いので、変えます。男性体は変えませんが。では、癖をお願いします。
「「この癖だらけの集団の一員なんだからいちいち癖を聞く必要ある?」」
ありゃーせん。
「次は能力属性の紹介なんですが、姉妹そろって医療系に能力が割り振られていますね。」
そうですね。真朱彌さんは薬学、外科系統。妹の彌蘭陀さんは内科、精神科系統に能力が割り振られています。また、真朱彌さんは論文博士。彌蘭陀さんが実験博士と別れ、2人で一つの研究を行っています。で、お次は好物と苦手な物ですが。
「酒と、キュウリと、健康食品が好きやね。」
ここで言う健康食品は天然素材の物と解釈します。苦手、嫌いな物はまだ確認中と言うことで。では武器です。
「マスケット銃をイメージしたデザインの片手撃ち用ショットライフルです。遥夢の拳銃と同じように時空相転移反動波を変換したエネルギーと宇宙空間に充満する各種エネルギーを取り込み射出用、弾丸用に振り分け使用しています。」
「この梵字がまたアクセントになっててええやろ?」
そうですねえ。あと、なぜか、マジックを手裏剣代わりに投げるんですが。
「ああ、講義の邪魔になるようなうるさい生徒に制裁を食らわせてたらなあ。」
さいで。では職業を。
「一応本職は藍蒼大の医学部教授で副職が主師天医なんやけどいまは逆やね。」
あと、LLC最高評議員も兼任されています。それと王国軍の基軍医療総督長も。実際の階級は総括士官長ですが。ではA.Iですが、真朱彌さんのA.Iはダンダとピンガラの2体です。二体ともこれが正式名称で、ほとんどコードは共通です。OSは不知火さんと同一です。
「これで紹介項目は以上だね。」
そうですね。後お一人ですがこのまま続けましょう。
「そりゃあいい。」
「いいのか?」

-彌蘭陀-
いいのいいの。ではお願いします。
「はあ。摂津彌蘭陀です。」
王国戸籍名ですが、サラノイアラ・ミランダ・アリトカマルク・ラーニャラムージャ・ボルフラングとなります。なお、これは暫定です。
「お姉は自分で自分の王国戸籍名を決めたもんね。」
まあ、本来アルティニアーナで表記できない場合はしようが認められないんですが、次代創造主とその家族と言うことで許可されています。
「そうやったん?」
ええ。
「そういえば、ミラの姉御って、京都弁じゃなかったっけ?」
めんどくさい。+聞き慣れていないので難しいの理由で抹消しました。
「さいで。」
彌蘭陀さんは、大学院の博士課程を出た後すでに西都大にいたお姉さんの招きで西都大へ行き、そこでお姉さんとは別の研究室に配属されました。
「あのときはお姉に時々呑みに連れてってもらって、愚痴聞いてもらっていても辛いほどの、ストレスやったなあ。」
西都大は、派閥が多く、真朱彌さんは無派閥の教授の下で、彌蘭陀さんは第二勢力の派閥に属する教授の下でそれぞれ、助教授として働いており、真朱彌さんは 自身の能力を買ってくれた教授の下に妹をおけるようにがんばりましたが、どうにもならず、彌蘭陀さんはたまに血を吐いて倒れるほどのストレスをため込むこ とになります。まあ、彌蘭陀さんの居た研究室の教授が、強烈な男尊女卑主義だったというのも関係しているようですが。
「そうやねえ。お姉が、西都大を去った後は、お姉が居た研究室へ移って、さらに神子ちゃんとか涼子ちゃんにいろいろ買ってもらったりしたから、結構楽になったよ。」
そのご、彌蘭陀さんが藍蒼大に移り、教授と同等の権限を持つ助教授として着任すると、西都大内部で一悶着起こります。
「一悶着?」
「姉御、ミラの姉御の所属してた、姉御の能力を買って教授になれるようがんばってくれた無派閥の教授を、藍蒼大に引き抜いたのよ。そん時の表舞台に立って いたのがリンだったんだけんさ、例の男尊女卑主義の馬鹿が大騒ぎして、それで全派閥が瓦解、西都大はいったん長京大と藍蒼大の管理下の元、全教授、助教授 を解雇、選定の上で一部を除き再雇用となったんだけど、再雇用されたのは基本無派閥主義ばっか。男尊女卑主義の馬鹿をはじめとした、派閥主義者はほかの大 学に人相書きが回っていて、門前払いを食らって仕方なしに専門学校を始めるも、人間性に問題がある者が作った学校だけに問題が噴出し、わずか1年で閉校。 今はなんかの研究所やってるってさ。」
説明どうも。こういうくそが多かった西都大も今は国内一人選にうるさいという長京大や、藍蒼大の人事介入をたびたび受けかなり改善されています。まあ、そんなこたどうでも良いからさっさと進めろってディレクターが、カンペ出してますから進めます。
「FIB本社天空第3スタジオからお送りしております。」
では生年月日。
「えっと、遥夢ちゃんたちの2つ上で、お姉の2つ下やから。」
「正歴2565万1998年1月30日となり年度計算では一番最後、一般計算では一番最初に主師の中で誕生日を迎えます。」
さて、次回の通常形式は冬の雛乃杜温泉。雪に映える美女たちの響艶です。
「誤字?」
わざと。で、身長なんですが、もう新設定の方を。181.31cmで、体重52.36kgです。3サイズはとりあえずFカップであるとだけ。
「家族構成すっ飛ばしましたよね。」
忘れてました。
「真朱彌さんと彌蘭陀さんのご両親はお父様が普明さん。お母様が瑠璃光さんというお名前です。」
はい。普明氏は宙軍の将長です。でも戦艦乗ってドンパチやるんじゃなくて、兵器や軍事用薬品の開発をする研究者です。戦艦乗ったのは士官学校在学時に、訓 練で乗っただけらしいです。瑠璃光さんはとある大手製薬会社の主任新薬開発担当の薬剤師さんです。娘さんの力添えもあり臨床試験もぱっぱと進むため、彼女 の勤める会社の保有特許数は常に世界トップクラスです。
「1位はLMDCです。」
LSN系の製薬会社ですねえ。LSN系はどんなに末端であろうと大本である基幹5社からバンバン資金が投入されますから。
「LSNの基幹5社ってどこ?」
「LTC,FIB,LFB,FCNとLSN。」
「なんで神子が答えるのよ。」
えーっとLTCはLTR.LTAなどの交通系の企業を集約して誕生した大規模交通企業体ですが、鉄道部門と航空部門は資本こそLTCが管理している形をとっているものの経営などはほぼ独立しています。まあ、LTCじゃなくて、LTRと言っても問題はないんですが。
「どうして?」
「LTCの資本の8割がLTRの資本だからです。だから、LTCを立ち上げるときにほかの交通系の担当者に泣きつかれてあるところは夜這いまでかまそうとして疲れたって正規夢がげんなりして言ってましたねえ。」
正規夢さんは旧LTRの副社長で今はLTCの社長兼会長でしたっけ?
「そうですね。まあ、交通部門の会長であって、あくまでグループ全体の会長は僕ですから。」
はいはい。それにしても科学者軍人と製薬会社の開発薬剤師。どこで知り合ったんだか。
「うちのだめ親父の主催パーティーに来て、だめ親父が振る舞った料理で食あたり起こした人たちに薬を与えてて仲間意識からいつの間にか恋人意識に変わっていたらしい。」
「ナニそのいやーなキューピッド。」
「あのだめ親父め発掘から帰った後、泥を落としただけでサラダ作りやがってからに。最近もやりやがってリンにライダーキック食らってた。」
「「リンのライダーキック?!」」
まあ映えるでしょうなあ。
「何それ超見たい。」
そういえば、くしゃみ2回は噂のくしゃみ。3回は想われくしゃみといいますよね。
「いきなり何を言い出すかと想えば。3回はともかく2回は知らんな。」
まあまあ。じゃあ4回は何でしょうか?
「なおのこと知るか。」
じゃあ、この釜じゃなくて君んちのオーブンで焼くぞ。君んちのお袋ろくろで回してテッカテカにしてやるからな。
「お袋は魚の血でヌラヌラだよ。」
「セカンド発進だと思ってそれなりにスロットル回したら、動かないから、あれと思って、ギアいじったっけ「ろーはいっちゃって。もうウィリーさ。」」
「あなた方はどうでしょうの見過ぎです。」
の…。
「「あ。」あーあ。リン、ちゃんとリカバリしろよ。」
「えー。状況を説明しますと、リンのライダーキックが作者に炸裂しました。幸い、命に別状はないようですが、…念のため僕の血でも飲ませますか。」
「やーめーれ。それ以上ハイテンションになられても困る。うちの血で十分じゃ。ほれ。のんどけ。」
あーーー。黙れば美人が4人ともう少し話した方が良い美人が2人とかわいそうなイケメンが1人。これが今の蒼藍王国主師です。
「いっぺん死んどこうか。」
大阪行きたい。
「な、ななな、なにを言い出したこいつは。」
「あー。定期的なもんだよ。人間にとって、長京第1都心と西都湾岸都心は、西暦2010年代はまだ遠いから。」
「今だったら1時間もあればいけますね。」
「そうですね大阪京都間が30分。長野松本間が1時間と言うことそして特急を使用しても長野大阪間が在来線で5時間と言うことを考えると大変な時間短縮だ。といえます。」
鉄道を含めた公共交通システムが大きく様変わりしましたからね。
「ええ。速度と揚力などしか利用できない人間がいつの間にか自家用車を捨て、大規模公共交通機関に流れるとそのシステムは変容を求められます。
渋滞を引き起こす自家用車用の大きめの道路は姿を消し、住宅街には地域バスとよばれる、小型路線バスが走り、最寄りの通りのバス停とその周辺の住宅街を環状運転している姿をよく見かけます。
一般的路線バスはその性格を一切変えず、各駅や、バスターミナルを結んでいます。
バスターミナル間はロードトレインバスが結び、鉄道とは競合しない路線網を構築しています。
鉄道は長大編成高密度化のダイヤ編成の都合上、高加減速度、最高速度共に突き詰め、積載可能人数と、省素材。高強度のいずれをも突き詰めた結果、現在の形となりました。まあ基本形状は変わっていないんですが。異常に丸みが増してます。」
科学形態も変わりましたよね。
「そうですね。藍蒼大の工学区教授が発表した一つの論文と、それに付随する数多くの実験データが、世界の物理学常識を一気に書き換え、航宙船舶からは、反 作用を得るためのロケットスラスターが消え去りました。それから幾年もの年月が過ぎ、藍蒼理論と名付けられたその理論には超高速域において、時空断層を発 生させかねないほどの空間衝撃波を発生させる危険があるという、致命的欠陥が発見され、幾人もの研究者がこの欠陥に挑み散っていきます。あまりに緻密にく み上げられ芸術的にくみ上げられた理論論文に欠陥を見いだせなかったのです。何周期もの年月が過ぎ去った夏のある日、ついに解が示され、御山姉妹理論と名 付けられます。御山姉妹が発見した理論という意味です。藍蒼理論を発見したのは神子です。そして、その欠陥を見つけ補強したのがリンです。藍蒼理論に基づ いて建造された航宙船舶の1号艦が、リールシェル。第3世代宇宙船と言われ、御山姉妹理論に基づき建造されたのが、リンクリスです。リンクリス以降御山姉 妹理論に基づき設計された宇宙船はすべて第4世代と呼ばれます。」
いきなりどえらく話がそれてますがもう少しだけ。藍蒼理論とはどういうものなのでしょうか?
「簡単に言えば。簡単に…神子、簡単に言えば何でしたっけ?」
「ざっと言えば、通常空間上において光速を越えることができる物理理論。やね。」
「元々は蒼藍族の持つ能力が俗にニュートン力学とかアインシュタイン物理定理と言われるものから大きく外れて、平均的に4日から1週間程度あれば宇宙の端 から端へ行って帰ってくるだけの飛行性能だったことに由来して、これを機械に応用することで戦艦に高い機動性能を持たせることが目的だったんだがな。」
未だに航宙戦闘では大艦巨砲主義が当たり前ですからね。
「そうですね。ばーっと手っ取り早く焼き払った方が楽ですから。」
笑いながら言わないで下さい遥夢さん。では続きです。髪型は今のところ姉の真朱彌さんと同じと考えています。
「後は次の章で〜。」

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