精霊界界外交務省
「辰哉~この仕事お願いね。」
「な、何で俺が。」
「いいじゃないか。これから接待しなきゃならないんだ。」
「接待て、おまえがまともに仕事してるのみたこと無いぞ。」
「とにかくよろしく~」
そう言って秋子が席を立とうとしたとき部屋のドアが開いた。
「お邪魔します。」
部屋に入ってきたのは、秋子達にとって、最高級の上司、魔導界官首のリンである。
「よろしくと言ったって、できないもんはできねえよ。」
この言葉にかちんと来た秋子。
「良いからとっととやれ。」
そう言って、手近な置物を辰哉めがけて投げる。しかし辰哉はそれをよけ投げられた置物はまっすぐリンの元へ。
ガンッ!
そんな音と共にリンが置物を打ち返し、秋子の顔面に激突した。そのまま、置物は軌道を変え、窓に穴を空け、建物の外へ消えていった
「先週お願いした、物はどうなってますか?」
「う゛~。う゛ぇ?げ!辰哉、急げ、あれ探せ。」
「あれって?」
「月曜に上に上げたやつの原本だよ。」
「…5分以内に再制作をお願いします。手伝いますから。」
「「マジで?」」
いったいどっちの意味でのマジでなのかは分からない。
「じゃ、辰哉、そうゆうことで、よろしく。」
そう言って、秋子が部屋を出ようとしたとき。
ゴンッ!
そんな音がして、秋子が仰向けに倒れ、額を押さえながら立ち上がる。
「いってー。何だ?結界か。結界張られちゃしゃーないな。よし。辰哉、ミリペン頼む。線画と、彩色は私がやる。」
『主様頑張れー。』
秋子のA.Iの白百合がなぜか日の丸の旗を持って、応援する。
「頑張れっていうくらいなら手伝え。」
『無理だよ。僕たちには、イラストソフトが登録されてないもの。』
『長相閣下、マスターの命に伴い、参上つかまつりました。』
「リア、ドロースタジオを軌道。ただいまより掲示するスケッチに至急本線形成。下地彩色を行ってください。時間指定20秒。」
『かしこまりました。』
次々と、下地彩色が終わった、データがプリントアウトされる。
「5分なんて無理だぜぇ。」
「あんのはげ親父ども目。今度あったら首覚悟で、とっちめてやる。」
そう秋子が毒づきながらも次次と仕事を片付けていく中、リンは、無表情で、一枚の絵を見
つめていた。
「…分かりました。もう1時間延長します。」
「いっけ~。」
「もう一度、Icicle of ruleですの!」
主師がもう一試合やりたさにサーバーを復旧させた結果わずか2時間で、サーバの復旧が成功した。
「リア、お願いします。大海嘯!」
大量のウイルスや、ワームが、空間内にあふれ出す。
「BK、反転傀儡。」
「A-EBKセントラルドグマ発動。」
リアの左手から、左ほほにかけて複雑な幾何学模様が現れる。。そして、それが光を放ち…
「ハイパーノヴァ精製完了。共有開始。」
リアの声が高らかに響き、不知火の覆面が白に変わり、リアの胸の宝石に星形の光が宿る。
「リアニファイ・ストニフィア。アズノス・ティア。ティー、ナー、エー、セー、ズィー。」
「「フィア、フィオ、サー、リー、ファー。リエルファイオ・エル・ハーパーノヴァ!」」
結局これにより、バトルは振り出しに戻った。
「…どうしようっか?」
混神が、二人に問う
「試しますか?堅そうですし。」
遥夢が答える。
「OK。リア、整流砲用意。』
「かしこまりました。二人ともお願いします。」
「「りょうかい」した。」
この三人フォーメイションの変化に気づいたのは朧だった。
「変な動きは許しませんの。」
空間に電気由来の雷のような火花と、光が現れる。
「ぅぉぁぁぁぁぁああああああああああっ。」
「なんだ?」「なに?」
「二人とも、最大出力であの人を止めるですの。集中攻撃ですの。」
「「整流砲!」」
二方向からの3本の高出力の光線に白百合たちは、シールドを張るのが精一杯だった。
A.Iと共に食事がしたいというユーザーの声から、内蔵までリアルに作ったのが徒になった。
ぼたぼたとちぎれた内蔵やら、肉やらが崩れ落ちる様はまるでホラー映画のワンシーンを思い浮かべる。
しかし、これは単なるダメージ演出に過ぎず、それを知っている三人は、白百合たちが、完全な姿に回復するまでの一分間攻撃を加えようとはしなかった。
「…マスター何かしましたか?」
『たぶん、グラフィック系統のアップグレードのせいじゃないのけ?あんさんのでーたにゃ、ここんとこずっと、そーさな、OSのアップデート以来てぇつけて
へんね。』
「しゅ、集中攻撃ですの!」
朧が叫び、白百合たちが構えようとした瞬間、朧の体が何もない空間に磔になる。
「な、何ですの。」
『ゴーストエリアのコードエラーや。ほっといたら、あと3分程度で行動不能になってまう。』
『そうなったら消滅やね。』
この言葉に朧の目に涙が浮かぶ。
「安心しな。オーラルマスターとマスターの二人が直してくれる。」
レイの言葉が、留め金になったらしく、朧は泣かずにすんだ。
「パッチを当てる。リアの指が、おでこの中に入るが、怖がらないでくれ。」
「あと2分を切りました。リア急いで。」
「終了です。」
この言葉にその場の全員が固まる。
元々、混神がリアのデータをアップデートした際にこの修復機構を試験的に入れたのを混神が忘れていたのが原因である。
『じゃ、さいか~い。』
現在残りAP(アクティブポイント=HPに相当する)不知火250'000'000'000、リア1'400'000'000'000、レイ
73'000'000'000。白百合1'500'000'000、黒百合2'100'000'000、朧230'590'930.
相手方の攻撃に対する耐久性は、不知火72.3%、リア98.65%、レイ99.65%。白百合、黒百合86.53%となっていたが、朧は、ゴーストエリ
ア治療前0.21%、治療後31.19%とほかの物に比べ圧倒的に低くなっている。
しかしこれは何らおかしいことではなくゴーストエリア内のデータをいじると内容に関係なく耐久性が一時的に低くなるのはA,Iに共通した事象である。
しかし、数値上昇が完全に停止しても52.42%と相変わらず低い数値を示しており、グラフィックデータに何らかの異常があると考えた混神は、
一時的に高
い演算能力と分析能力を誇るリアを戦線から離脱させ遥夢も不知火をこの補助に充当させるために先頭に特化したリールを投入し、辰哉も朧を離脱させ、緊急の
分析が行われた。
「EBKリンクリスMCチャージ。」
リールのこの武器が完全に発動すれば、戦闘用A.I1億5千万体からなる歩兵師団千個師団分のAPを一瞬で0にするほどの威力を持つ。(リアや不知火の整
流砲はA.I10京体以上のAPを一瞬で0にする)
つまりこの技が完全に決まれば朧はすでに戦闘から離脱しているためカウントされないので、白百合側の負
けとなる。
「重力加速レンズ間10連2…照射。」
『RED Side Lose』
「「くそー。負けだ。」」
賭が行われていたようだ。
『主様の、指示無いから、動きようがないよ。』
「すぅ~。」
『『はい?』』「「はぁ?」」
「ねてる。」
「ね。」
全員の視線が、すやすやと寝息を立てる秋子に集中する。
「すぅ~……なに?」
「あんなぁ、バトル中に寝るなよ。」
「ごめ。」
「ふろいくぞ~。」
「おおい。人が話してる最中に。」
「眠いなら風呂に入ってから寝ないと。」
次回は恒例お風呂から
NEXT Chapter