L.C 第38章 コンコル
ドプロジェクト
今
章に出てくる実在の企業及び製品名は、同名の企業、及び製品とはまったく関係のないフィクションです。
その
旨ご了承ください。
藍蒼市LLCビルにある、巨大会議室で何人もの男女が活発な議
論を交わしている。
コン
コルドOSプロジェクト: Concord
Operating System Making Project
世界4大OS企業である、Microsoft、apple computer、3C Coil Cyber
Company、LWTCの4社のOSをベースにあまたある、OSの長所のみを集約したOSを作ることを目的とした計画である。
それ
ぞれ、作成されたOSのシリーズは
MS Windows Concord、Concord Mac OS、CoilOS Ver.Concord、LigxuOS of
Concordとなっている。
現在
ではConcord
Mac OSは
開発を中止し、ほかの三つ(おそらく後者2つ)に技術提供を行っている。
ま た、各シリーズは共通でXXEdition(XXには、英語での数字が入る。)というナンバリング
がなされている。
また、CoilOSに関して言うと一切 サービスパックを発売せず(まあバグやウイルスが
極端に少ないので問題ないかもしれないかもしれないが)に新たなバージョンを発売するため
、先述のナンバ
リングのほかにシーズンというナンバリング方法を
とる。
さて、実際にどういうナンバリングがなされているかといえば(この話での最新バージョン)、
MS… Windows
Concord 24Edition、3C…CoilOS Ver. Concord Sevens
Season Fifassax(ファイファズザクス) Edition、LWTC…LigxuOS of Concord 1st
Season Last Editionとなっている。
ちなみに、3Cの場合は第7シーズンの56番目のバージョンという意味である。
この
プロジェクトには、基幹OSを以上の4つに制限し、ナンバリングは英語で、単体での百万
を示すmillionまでするなどの様々な制約が付きまとう。
魔導
界・蒼玉宗国
もと
もとLSNはこの国を支える大企業グループだった。そのた
め、現在でもLLC総本部が置かれている。
この
国は蒼藍王国よりも広い領土を持つ国である。そして、この国の首都が玉京である。
玉京は藍蒼と全く同じ規模でありながら、すべての水準が藍蒼の100倍以
上という超高度水準都市なのだ。
玉京
の真北にある、玉京山蒼藍宮。未だにその頂上に登ったものはいないという山である。
また、玉京は京路の終点である南光門を除き、全ての門が街の周りを囲む
玉京山脈に通じている。
玉京
から南に延びる道を京路(けいらく)という。この京路は、内海と呼ばれる湾状海をまたぐ橋の上で二つに分かれ、
一方は東へ向かい途中で崑崙山へ向かう道を
分かち最終的には、陽出へ至る。もう一方は、鉄道を伴い真牙を経て、夜光へ至る。
創造
界・蒼藍星間連邦王国
この
国は創造界宇宙の50%の領域を有する。そのうち実際に王国政府が保有す
る本国領域は、60%に満たない。あとは属国領域である。
また
国名である、蒼藍は古語で、約束の地を意味する、ソウラ・アンノを現代語に直し漢字をあてたものである。そのため、日本語に直すと、契約もしくは、閃藍と
なる。
本国
領域は六つの州に分けられており、それぞれが特色を持っている。
だか
ら何が言いたいのかというとたんにネタに詰まっただけである。
「こー
んしぇー。この報告書は何ですか~?」
「ふぁ
~?」
「こ
のCOS開発協議会の議事録のことです。肝心の現時以降開
発計画の記載がないじゃないですか~!書き直しです。」
「うっ
せぇ!こっちはこれ食って寝るんじゃ。」
その
言葉に遥夢は怒りがわきあがった。
そこ
に涼子が口をはさむ。
「仕
方ないのよ。一週間前に協議会が終わった後、MSやLWTCの尻拭いをさせられてろくに寝てないから。もう連
続で一カ月近く寝てないと思うけど。」
「やっ と去年全部書き直して新しいバージョン出したの
に、サードパーティのじじぃどもなんて言ったと思う。ほかのOSとビット数をそろえろだとよ。
こっちはいった
い何年、1GbitOS作ってると思う?やつらは、COS-Proが始まってからできた企業だが、こっちは老舗
じゃ。いちいち聞いてられるか。」
そういう混神の手は若干震えている。リンが、様子
を見るために触れようとすると、
「さわるな!」
大声で混神が制する。リンはどこか悲しげな顔で手
を引く。
「こんしぇ?」
部屋を出て行こうとする混神に声をかける涼子。
「なんだ。」
険悪な雰囲気をまといながら睨みつけ、その場の全
員を居竦ませて混神は扉の向こうに消えた。
「…やはりマスターにはお分かりになってしまいま
したね。」
リンがつぶやいた。
「マスターは私の中の気が陽から陰に置き換わって
きていることにお気づきになられたご様子です。」
それを聞いた全員が事の深刻さに気付いていない。
「それが進むとどうなるの?」
「以前にも、似たようなことがありましたねぇ。」
「え?」
遥夢の、言葉に正規が、聞きなおす。
「四前界が滅んだ理由は玉京にある公式記録は、二
大国家間の大戦によるバランスの崩壊とされていますが、
実際には、リンがセンラン国全域を蹂躙して、破壊しつくしたがゆえにそれが崩壊寸前だった、エルト
リアに波及し世界のバランスが崩れ崩壊したんです。」
ドス!
その音の方向を見るといつの間に入ってきたのか、混神が、リンの胸にナイフを突き
立て壁に縫い付けていた。
「それが今界で、起こるのを防ぐ。それが三前界の
始まりで母さまに言われたことだ。リン、お前が作ったこの世界、しばし見ないでもらいたい。」
そういった混神は、何やら白い棒状のものを自らの
頭にあてたのち、それを懐から取り出した二本の試験管に入った赤い液体とともに叩きつけた。
事態に気付いた遥夢が駆け寄るが既に遅かった。白
い棒状の管から漏れ出た透明な液体と割れた二本の試験官から出た赤い液体が触れた瞬間、すべてが消えた。
黒くなったのでも、白くなったのでも消えたのだ。
『自ら、連鎖対消滅を招くとは。』
なにもない空間に二人の女性が浮かんでいた。
『愚かな。しかし、あなたの中に溜まる陰の気を消
すには、この連鎖対消滅しかないと気付いたのには称賛を送らざるをえないですね。』
その言葉にもう一人の女性は沈黙を保っている。
そのはるか下に弱々しく光る白い点を見つめて。
『…戻るとしよう。』
…18年後
「なあ、この問題はどう、解くんだ?」
「…あのなあ、宗介、電脳原理の6段問題をうちに聞くな。」
「それがわからないから聞いてるんだ!」
「こっちは明日の準備で忙しいの。誰だよ。電脳空間を中途半端にフォーマットした
のは。」
「手伝おうか?」
「ああそうしてくれ。・・・とはいえ、学校は休むな。仮にもお前は青大央の総合生
徒会長なんだかんな。」
混神と、宗介の会話
『蒼
天宮より通告。現在、P.T.G.P.A.B.W1機転送中。すでに接続者登録完了。専用搭乗者第一染色体、開始コードATTA-CGUA-UATA。
繰
り返す。現在転送中のP.T.G.P.A.B.W専用搭乗者第一染色体、開始コードはATTA-CGUA-UATA。氏名、御山宗介!』
『転
送完了を確認。全神経構築完了。御山全美および宗介用のDNAパターン解析完了。シンクロA.I起動。…パイロットは至急搭乗してください。』
機
械的な声のあと、リアの声がする。
「勉
強は中断しろ。王国王族として、民を守らねばならない」
蒼
天宮
『オー
グ-1およびオーグ-2、ATX-MA1、パイロット搭乗確認。』
『各
パイロット第3頸髄、第4、6,8,12胸髄、第1,3腰髄への、人口神経線維アクセスコネクタ接続確認。』
『感
覚器官の同化を確認。生体パルス同調レベル2500。』
『生
体パルス周波数、パイロット90MHz機体89MHz及び96.3MHz。なおも上昇。』
『了
解オーグ-1&-2発進準備が、整い次第発射してください。』
横1
列にたくさんの計器類と投影型ディスプレイがあるブースが15ずつ3段にわたり並び、真っ青なベレー帽に似た帽子をかぶった女性が一人ずつ入っている。
ブースの先には巨大なディスプレイがあり、P.T.G.P.A.B.Wのオーグ-1(全美搭乗)、オーグ-2(宗介搭乗)、ATX-MA1
(リン搭乗)の
3体が移っている。
そ
のとき警報音がなり赤色灯が点灯した。
『ア
トクマの神経パルス同調率、および、行動精度、パイロットシンクロ率異常上昇。オーグ型2体への運動神経侵食を開始。
神経パルス同調率130%、行動精度
96.32%、パイロットシンクロ率250%。いずれも臨界点を突破!』
ア
トクマはATX-MA1の通称である。
『オー
グのパイロットを射出しろ。』
最
上段よりさらに高い位置にある場所で男が声を荒げる。
『射
出信号、受け付けません。』
『ア
トクマ、オーグ-1、オーグ-2と結合しました。敵対象以前動きなし。』
『ア
トクマよりデータ受信。両オーグ機パイロット、バイタル正常。』
そ
こで男がほっと息をつくが、その後ろの横に長い机に座る女性の顔は険しい。
『エ
ネルギーレベル上昇。両オーグパイロット射出確認』
『何
が原因だ。』
し
ばらくキーボードを操作する音が空間を支配した。
『わ
かりました。オーグ2機に搭載された操縦補助A.Iの暴走予兆を感知したアトクマのA.Iが暴走を防ぐために取り込んだものと思われます。』
『そ
の後の連鎖対消滅爆発に、発展しかねないレベルに達するほどの、エネルギーレベル上昇は何が原因なんでしょうか。』
『ア
トクマのA.I搭載のOSがありません。』
『じゃ
あいったい。…アトクマの現在のプログラムマップ展開。』
そ
の言葉に一時的に巨大スクリーンがブラックアウトし、すぐに回路図のような、ものすごく緻密に描かれた、線の集合体が現れた。
そ
の画像を見つめる女性の顔がいっそう険しくなる。
そ
のとき、今まで赤色灯に赤く照らされた部屋が、元の色に戻る。
巨
大スクリーンには、OS Installing &
Upgradeの文字とステータスバーが表示されていた。
十数秒間その場にいた全員がそれを見守ったそして、それは始まりと同じようにいきなり終わった。
「A.I
のOS欠損の、修復が完了しました。当社製品に関しお客様にご迷惑をおかけしてしまい誠に申し訳ございませんでした。」
の文が表示されたあと、オペレー
ターの一人が。
『エ
ネルギーレベル正常値。アトクマ、オーグ-1、オーグ-2結合解除確認。』
と
声を張り上げた。
大
きな歓声が沸き起こった。
そ
のとき、すべてのオペレーターの耳についていたインカムが爆発し脱落した。
画
面では、敵対象とされている、巨大な宇宙船をオーグ1(緑の塗装なので。オーグ2は山吹色。)とアトクマが破壊していた。
大気圏なので豪音がしたと思わ
れる。
2
日後
蒼
天宮
遥
夢の執務室
「な
ぜ、アトクマにOSを入れていなかったんです?」
「GUI
の変更を行ったんです。アトクマの起動テストの後に。」
「な
ら、なぜすぐに入れないんですか?」
「…
あれ、実際には前のGUIを搭載していたんですが。…レイ、お前認識したか?」
『…』
『マ
スター、起動前に一度スキャンした際にはまだありました。』
「「…
じゃあ、何で。」」
遥
夢の質問に混神が答えている。そこにリンが、
「主
上、申し訳ございません。起動時の操作の手違いによりOSを消した状態でイニシャライズしてしまいました。」
「な
るほど。良いんですよ。怒ってませんから。ところで混神、さっきGUIを変更したといってましたが?」
「ま
あ。ウィンドゥの見た目をね、ちょっち、Winぽくしたの。もちろん向こうには連絡したけどね。」
「……
長いですね。混神、あなたがメイルを作ったのが2前界の藍蒼中学でしたね。」
「あ
の時は、実用には耐えましたが、かなりバグが多かったです。今の状態に近い物になったのは、
Ver.airぐらいですかね。軽量化も成功しましたし。」
「こ
れからは後継者育成のほうも忙しくなりそうですね。」
「…
まあ、宗介があとを継ぐと這い言いかねませんが。全美には参りました。」
混
神がため息をついたところに涼子と全美が入ってきた。
「遥
夢、全美が、全美が。」
興
奮した様子の涼子に遥夢がどうしたのかと尋ねると、
「全
美が新技を創った。」
と
いう。
し
かし当の全美は、
「真
似だって言うのがわからないかなぁ。」
「ほ
な、見て決めれ。」
混
神の一言で庭園に出る7人。
全
美が構え振り上げた刀は、黒々とした、何かをまとっている。彼女は、それを何の迷いもなく振り下ろした。
衝撃波を伴いエネルギーの塊が、進路上にあった岩
を破壊した。
「…
マスター、これは、あれですか。」
「お
前の真似だ。リン。…下を見せてやれ。上着は脱いで。」
リ
ンは、言われたとおりにすると、剣を自分の目の高さに上げ、横に凪いだ後高々と振り上げ、そのまま重力を利用し振り下ろした。
何
の覚悟もせずにこの斬撃に伴う風を食らったら間違いなく倒れたであろう。
それほどまでにすさまじい風を伴いながら、光の筋が庭園から見える雲海を切り裂い
ていく。
「こ
れが整流砲のエネルギーを斬撃にこめる技、整流斬だ。…仮称だがな。」
ま
たも世界が変わっていく。
